弓道は当たるか外れるかを競うシンプルなものです。弓道をされている方の中には、こんな方がいらっしゃるのではないでしょうか。
- 的中率が上がらない
- 的中率が安定しない
- 試合で当たらない
そんな、悩みを解消する3つのことを教えます。結論から言うと、どんな時も一定に引くことです。
「そんなこと分かってるよ!」「それが無理なんだよ!」という声が聞こえてきそうですので、どんな時も一定に引く3つのコツをお教えします。
①大きく引く
弓道は弓を体の中にしっかり入れないと安定しません。練習や稽古では当たっていても小さい弓(体の中に入らず、前で収まっている弓)は試合や緊張する場面では当たりません。
緊張して震えが止まらず、会も収まらず悔しい経験をした人も多いのではないでしょうか。一時的には的中は落ちるかもしれませんが、まずは大きく引くことを心掛けてみて下さい。
私は大三から、かけが頭の後ろをとおり、弓の中に体を入れるようなイメージにしていました。
初心者の方は始めは的中に走らず、大きく引くことをオススメします。というのも小さく引いてタイミングだけ合わした方が初めは当たるからです。しかし初めに話した試合や緊張する場面で当てたい!抜かない選手になりたいと思うのであれば、大きく引くことは必須です。
②五重十文字にする
①で大きく引けるようなったら、②五重十文字を意識して下さい。①と②が反対になってはいけません。前にも話ましたが②からスタートしても少しは当たる選手にはなれるでしょう。しかし、本当に当てたいのは試合や審査などの緊張した時です。本当に当てたいから緊張するという方が正しいでしょうか。
五重十文字を意識することによって、射が一定になってきます。地面と平行で十字に重なるところは1点しかないからです。それを5箇所きっちり押さえましょう。
①大きく引いて矢と地面が平行でも的に届かない場合は、強い弓にしましょう。それ以上に強い弓にする必要はありません。強い弓は逆に射を不安定にします。
ここでのポイントは弓構えの段階で五重十文字を意識して、それを崩さないないことです。正面にしても斜面にしても確認できるのは弓構えだけです。打ち起こすと見えませんし、見たら射が崩れます。
「五箇所も意識できないよ」、「五重十文字は意識しているよ」という方は特に矢と手の内を意識して下さい。矢と手の内は的中に直結してきます。私の体験では手の内を崩さないようにすると締りを感じそれが当たる感覚、抜かない感覚になってきます。初めは手の内が少し痛いかもしれませんが、手の内が崩れないように心掛けて下さい。
とはいえ、手の内や五重十文字を意識することによって射が小さくなることに注意しましょう。
③矢数をかける
何事においても、そうですが量をこなさないと定着しません。具体的な数字を言うのは難しいですが最低1万本は引いてからの勝負です。
- ①、②を意識しながら1日42本は引きましょう。時間や部員の数の制約はあると思いますが、ヤリクリしましょう。私は朝に練習がしたいと学校の先生に言って認めてもらいました。
- 最低20日/月(年平均)は練習しましょう。学生であればテスト期間などはテスト勉強をしなければなりませんので、年平均です。私は1日休むと、取り戻すのに3日かかると言われ、なるべく1日少しでも引くようにしていました。
- これを1年間続けて下さい。そうすれば2年目からは試合で当たるようになっていると思います。経験者の方は①と②を意識するだけで、すぐに結果がでる人もいると思います。
私は良い矢数を沢山かけなさいと言われました。逆に言うと悪い矢数をかけると悪い癖がつきドンドン当たらなくなっていくということです。
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