【経営】社債

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債権投資

【レートの種類】

  1. スポットレート:現時点からスタートの金利、割引債の(複利)最終利回り
  2. フォワードレート:期間の異なる2種類のスポットレート(複利)利回り

【債権の種類】

  1. 利付債(クーポン債):定期的にクーポン(利金)が支払われ満期に額面金額を受け取る債権
  2. 割引債(ゼロクーポン債):利息が付かない代わりに額面金額を下回る金額で発行される債権
  3. コンソル債(永久債):元本償還はなく永久に利息だけを支払い続ける債権
  4. コーラブル債:発行会社に繰上償還でき満期に到達する前に償還できる債券

債券価格の算定

【利回り】

債券価格は、クーポンや満期償還価格である将来キャッシュフローを、債権者の要求利回りで割り引いた現在価値として算定されます。
債権者の要求利回りは通常、債券を満期償還日まで保有していた場合の利回りである最終利回りを意味します。

解説分だけではわかりにくいので、具体例を見てみましょう。
額面金額100万円の表面利率(利率、クーポンレート)2%、残存期間10年、利回りは2.1%の債券があるとします。
この債券の価格は、
{(100+2)×10}×100÷{(100+2.1)×10}=99.9円
債券価格は99円になります。

【割引債の価格算定】

割引債価格=額面÷(1+割引債最終利回り

金利の期間構造

【利回りと残存期間の関係】

債券について、一般的に満期までの期間が長いほど価格変動や償還などのリスクが高まるため、短期よりも長期の金利が高くなります。このような、債券利回りと満期までの期間との関係を示す曲線をイールドカーブ(利回り曲線)といいます。

金融緩和時、平常時には満期までの期間が長い方が利回りは大きくなるため、右上がりの順イールドを形成します。金融引き締め時には、その反対に右下がりの逆イールドを形成することが多くなります。

【イールドカーブについての理論】
イールドカーブ(金利の期間構造)の形状がどのように決まるかを説明する理論として、代表的なものは以下の3つである。

流動性プレミアム仮説:投資家の流動性に対する選好から、満期までの期間が長い債券ほど価格変動リスクや流動性リスクの対価としてリスクプレミアムが発生するため、イールドカーブは右上がりになるという仮説

しかしこれでは、純イールドしか説明できないため、

純粋期待仮説:長期金利は投資家が将来の金利の期待値により、イールドカーブの形状が決定されるという仮説(この仮設は、長期の金利で運用しても、短期の金利で運用しても、結果が一致することを前提としている)

市場分断仮説(特定期間選好仮説):短期金利と長期金利は、別々の市場で各期間の金利に対するもので2つに分断されており、各市場の資金需要によりイールドカーブの形状が決定されるという仮説

債券投資に関わるリスク

【金利変動リスク】

債券投資に関するリスクのうち市場の金利変動リスク(金利の変動により債券価格が変化するリスク)に焦点を当てると、債券価格の変化には、以下の1.2.の要因が影響を及ぼします。

  1. 債券利回りの変化
    ・他の条件を一定として市場の金利が上がっていれば、債券価格は下落します。
    ・他の条件を一定として市場の金利が下がっていれば、債券価格は上昇します。
    理由は市場金利が高くなると低い金利の債券を売って、もっと有利な投資をしようという人が増えるからです。金利が下がれば逆の動きになります。
  2. 残存期間の長さ
    ・満期までの期間が長い債券⇒金利変動に伴う価格の変動が大きくなります。
    ・満期までの期間が短い債券⇒金利変動に伴う価格の変動が小さくなります。

【金額デュレーション】

金額デュレーション:債券の価格式を最終利回りで微分した値の絶対値で、利回り変化に対する債券価格の変化「額」を示します。

【修正デュレーション】

修正デュレーション:利回り変化に対する債券価格の変化「額」を示します。
債券価格の変化「額」を示せるにすぎない金額デュレーションを、さらに利用可能性を高めるべく修正した指標です。
修正デュレーションは、デュレーションを(1+最終利回り)で除することで算出される。
たとえば修正デュレーションが1の場合、最終利回りが1%変化すると債券価格も1%変化することを示している。
修正デュレーションが大きいほど、金利変動に対する債券価格の変動率が大きくなる。

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